唇が日焼けした経験があるなら、その痛さはよく分かるはずです。まだないなら幸運ですが、唇の日焼けは本当に起こるという、重要なお知らせとして受け取ってください。SPF入りのよいリップバームを使うほか、後で紹介する予防も大切です。体のどの場所の日焼けでも、重要なのは、すべての肌を有害な紫外線から守ることです。しかし、顔や体の日焼け止めが万全でも、唇は忘れられがちです。 皮膚科医が、唇の日焼けが起こる理由、気づきたい症状、効果的なケアと予防を説明します。
専門家の紹介
Marnie Nussbaum医学博士は、ニューヨーク市を拠点とする、受賞歴のある認定皮膚科専門医です。
Margarita Lolis医学博士は、ニュージャージー州ハッケンサックのSchweiger Dermatology Groupに所属する認定皮膚科専門医です。
Hadley King医学博士は、ニューヨーク市を拠点とする、受賞歴のある認定皮膚科専門医です。
唇が日焼けする原因
主な原因はもちろん太陽の紫外線ですが、唇を特に弱くする生物学的な特徴もあります。認定皮膚科専門医Marnie Nussbaum医学博士は「唇は、顔や体のほかの部分より日焼けしやすい場所です。繊細で、皮膚の層が少なく、ほかの部位が16層なのに対し、細胞は3〜6層しかありません」と説明します。
認定皮膚科専門医Margarita Lolis医学博士によると、唇の細胞には、通常は肌の水分を保つケラチンタンパク質もありません。そのため保護バリアが弱く、紫外線への防御が少なくなっています。また、自然な日光防御にもなる色素メラニンが非常に少なく、さらに常に外にさらされる部位でもあると、認定皮膚科専門医Hadley King医学博士は指摘します。これらが重なり、唇は日光による損傷や炎症に、はるかに弱くなっています。
唇の日焼けの兆候
唇の日焼けは、強い痛みがなくても不快感があるため、見逃しにくいものです。Kingは「赤みや腫れが強まり、熱く感じたり、刺すような痛み、灼熱感、つっぱりがあったりします」と話します。
重い場合は、水ぶくれも現れます。Lolisは「ひどく日焼けした皮膚にできる、小さく白い、液体の入った膨らみです」と説明します。紫外線の損傷が炎症を起こし、それが十分に強いと液体がたまります。Kingは、水ぶくれがある場合、実際にはII度のやけどに当たると指摘します。
日焼けした唇のケア方法
いくつかの選択肢があります。一つが合わなければ、別の方法で和らぐか試せます。
冷たいタオルなどを当てる: Nussbaumは、できるだけ早く冷やし、必要に応じて繰り返すことを勧めます。温まったら取り替えましょう。冷水でもよいですが、冷たい低脂肪乳にタオルを浸し、15分当てる方法もあります。Kingは「酵素が穏やかに角質を除き、タンパク質、ビタミン、ミネラルが炎症を抑えます」と話します。全脂肪乳は熱を閉じ込める可能性があるため、理想的ではないと付け加えます。
TylenolやAdvilを服用する: ほかの痛みや不快感と同様、専門家は、イブプロフェンなどの市販の非ステロイド性抗炎症薬が、炎症を抑えながらつらさを和らげるのに役立つと話します。
保湿するリップバームを使う: Nussbaumは「唇の水分を補い、これ以上乾燥させないことが大切です」と説明し、特にシアバター、アロエベラ、セラミド入りの処方を好むと付け加えます。
皮をつまみたくても我慢する: 体の日焼けの皮をむくのがよくないのと同じく、唇でも避けましょう。Lolisは、水ぶくれをつぶしたり、つまんだりすると、感染や瘢痕につながる可能性があると注意します。
水分を十分に取る: Lolisは、水をたくさん飲んで水分を補うこともよい方法だと言います。乾燥による不快感を減らし、回復に集中できます。
唇の日焼けを防ぐ方法
日焼けでは、いつも予防が鍵です。一般的な紫外線対策の多くが使えますが、忘れがちな唇を守るために、少し工夫しましょう。
防護する衣服を使う: Kingは「唇を含め、顔全体を守れるほど広いつばの帽子がおすすめです。UPF付きのスカーフやネックゲイターで、顔の下半分を覆うこともできます」と話します。
日差しの強い時間帯を避ける: 理想的には、紫外線が最も強い午前10時から午後3時の直射日光を避けましょう。その時間に外にいるなら、特に注意して保護してください。
SPF入りリップ製品を使う: 当然ながら、SPFによる保護は最も大切です。通常の日焼け止めと同じく、日々の習慣にしましょう。Lolisは、SPF30以上で幅広い紫外線を防ぐ処方を探すよう勧めます。また、光沢のあるものは日光を集める可能性があるため、マットな仕上がりのバームやスティックを選ぶほうがよいと話します。
塗り直しを忘れない: すべての日焼け止めと同様、唇用も塗り直しが不可欠で、むしろさらに重要かもしれません。Kingは、食べる、飲む、口を拭くといった行動で落ちることを指摘します。2時間ごと、または飲食後に塗り直すよう心がけましょう。
最後に
唇の日焼けは実際に起こり、痛いものですが、幸い、予防は比較的簡単です。SPF入りリップ製品を使い、紫外線を浴びる量を減らす工夫をすることが、大きな助けになります。それでも日焼けしたら、自宅でのいくつかのケアによって、治る間の不快感や乾燥を和らげられます。
唇にも皮膚がんは起こります。Nussbaumは「唇は前がん病変や有棘細胞がんが生じやすいため、毎年の皮膚がん検診を優先し、日焼けを防ぐことが本当に大切です」と話し、多くは下唇に現れると付け加えます。Kingも、唇の皮膚がんは、ほかの部位より浸潤するリスクが高いと指摘します。Nussbaumによると、皮むけや赤みが後に白くなる、出血、痛み、治らない傷やしこりとして現れる場合があります。新しい変化や、変わっていく部分に気づいたら、すぐに医師に相談してください。
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